心機一転

新・私の独り言



金環食を見た


5月21日7時31分、三間・道の駅にて

一ヶ月ほど前の天気予報では(だいたい判るはずはないと思う)四国では観測可能だと言われていた。二週間ほど前も同じであった。突然二日ほど前になって雲行きが怪しくなってきた。前日には曇りあるいは小雨の予報に変わっていた。


7時31分30秒

宇和島では明け方雨が降った。6時半に友人宅に寄って三間に行く予定にしていた。前夜寝たのは午前一時頃で起きたのは午前五時だった。この一週間ほど体調が思わしくなく、病院で貰った咳止めの薬のせいか昼間も寝てばかりの毎日だった。眠気さましのコーヒーを飲んで出掛けたが、意識はまだハッキリしていなかった。当初の計画ではなぜか林道で観察ということになっていたが、道の駅で空模様を見ることにした。道の駅でも友人が缶コーヒーをおごってくれた。朝はまだ寒いのでホットのある自販機を探したが、一台しかなかった。他の自販機はすっかり夏モードになっていた。


7時32分

道の駅に着いたのは6時頃だったと思う。空はまだ分厚い雲に覆われていた。
太陽がどこから顔を出すのかも判らず、とりあえず東の方を向いて車を停めた。
気が付くと我々のような物好きな人たちがちらほらいた。みなそれぞれ東の空を見上げていた。やがて雲の一部が明るくなってきた。薄い雲の隙間からすでに欠け始めた太陽が姿を現した。私はアマゾンで買った「ケンコウ」の太陽観察メガネを取り出したが、曇り空ではそんなものは不要だった。肉眼で見ないと太陽の位置すら判らない。
カメラのシャッター速度を限界の4000分の1にしてシャッターを切った。


7時32分30秒

なんとか何枚かは写っていたようだ。

カメラ関係者でこれを読む人などいるはずはないが、私はデジカメ関係者に一言強く訴えたいことがある。何故完全マニュアルなものを作ってくれないのか、という苛立たしさを訴えたい。そもそもカメラを多少なりとも触っている人間には、絞りとシャッター速度の相関関係は理解できているし、絞りと被写体深度の関係も判っている。オート機能がどれほど邪魔な存在なのかと思いながらも、それしかないカメラを使わざるを得なかったのだ。ピントを無限大にしていれば絞りこんでおけば10m以上はピントがあうのが昔のカメラだった。この太陽を撮ることさえも勝手にピントがずれてしまい、何枚かはぼやけた画像になってしまった。


7時34分

何とか日食らしい写真を撮ることは出来たが、金環食になる前に、また分厚い雲の壁に隠れてしまった。これ以上粘っても無理なので帰る事にした。相撲の星勘定でいけば9勝6敗?いや11勝4敗くらいは行くだろうか。まあ日本全国で見えなかったところが多かったのだから。
ただ早朝で眠かっただけに、それほどの感動はなかった。
感動と言えば、昔毛利さんが乗ったスペースシャトルを早朝の丸山から見た時のほうがはるかに強いものがあった。あの頃は私もまだ若かった。感受性も豊かだったのだろう。寒い朝だったと思う。晴れた南の空の極めて低い場所に突然銀色に輝く物体が現れ、スーと地平線と平行に東に進み、やがて忽然と消えていった。あれには感激した。今朝のことはハッキリ覚えていないのにあの日の事はまだ記憶に残っている。

感動と言えば、最近やたらと「感動を与える」という言葉が蔓延しているような気がする。私はこの表現には大きな抵抗を感じる。
感動とは「ありがとう」という気持ちと同じ受動的なものであり、送る側の意識の問題ではないと思う。従って感動を与えると言う表現は余りにも奢った言い方ではないだろうか。漫才で「ありがたく思えよ」と言えばお笑いですむのだが、感動を与えるなどと、まだ人間を十年と少ししかやっていない若造が口にするのは早いのではないかな?正確に言うなら「感動していただけるような……」だろう。
なお、ついでながら言葉のおかしさ。これまた気になる表現。婚約発表記者会見なので「報告させて頂きます。」と言う言葉をよく聞く。誰も認めてはいないよ。なら報告するなよ、と言いたくなる。


ゆるきゃらなど

彦根市の「ひこにゃん」に刺激をうけたのか、いらいご当地ゆるきゃらが雨後の竹の子のように出始めた。宇和島市でも商工会議所が「もーにーちゃん」を作った。
確かに可愛い。いやし博応援隊長「にゃんよ」も出来た。(各イメージに関してはここでの紹介は面倒なので省く。愛媛で有名になったのは今治の「バリーちゃん」。熊本の「くまもん」と日本一の座をかけて人気投票で争ったらしい。

私はイメージキャラクターの専門家ではないのでなんとも言えないが、「くまもん」「バリーちゃん」と比べ「もーにーちゃん」の人気が今ひとつ劣るのは、そのシンプルさに欠けているのではないかと思う。何年か前にテレビでその人気の秘訣の分析をしていたことがあった。宇和島関連のイメージキャラクターの場合、余りにも余計な装飾が多すぎるのではないだろうか。ゴテゴテに飾りすぎなのである。
「シンプル・イズ・ベスト」が持論の私にはそう思えて仕方がない。

相変わらず「もーにーバス」は無人のまま走っていることが多いが、それでもいやし博効果なのだろうか、たまに乗客が乗っているのを目撃する事があるようになった。これはこれで結構なことだが、小型バスならではのルートを考え直しても良いのではないかと思っている。



新・独り言のトップ

TOP

これまでの独り言はここ
inserted by FC2 system