心機一転

新・私の独り言


6月と言えば病院月間

 平成2日は私にとって忘れがたい日となった。
(6並びにオーメンを連想する人は古い人か映画好きな人か)
 「いつもと同じような糖尿病に関する血液検査が行なわれた」、で終了するつもりだったこの日、エコーをとってみましょう、と言う先生の一言から人生が180度変わってしまった。エコーの画像を見て「おや、影がありますね、CTをとって見ましょう」と言うことから不安が増大していった。
 CTの画像にはうっすらと影があった。すい臓の3D画像を回転させながら、「うーん、間違いないですね」と言われたときには実感はないものの「すい臓がん、ですか」という言葉が口をついた。とうとう来るべき日が来た。数年前にがん保険を解約したことが悔やまれた。
医者「どうするか今度20日に相談しましょう」
私「生活は普通通りでいいでしょうか」
医者「普段通りでいいですよ」
ガンと言ってもステージ1なのか5なのかを尋ねることもないまま診察室を出た。
「元気を出してください」診察室を出るとき通常であれば「お大事に」と言うはずの看護師さんの言葉が印象に残っていた。
自分は絶対にガンにはかからないという何の根拠もない自信が崩れていった。気分は淡々としたものだったが、通路の壁に貼ってある風景写真を見たとたん、このような美しい景色を見ることが出来なくなるのかと思うと急に胸が詰まってきた。

 病気で死の寸前まで体験した先輩がいる。真っ先にその人のことが頭に浮かんで今後のことについて相談した。まず遺言書を残すことを提言された。公証人役場で書くべきだろうが、それほど残すものはないし、自筆で日付と印鑑があれば通用すると聞いていたので簡潔に書くことにした。
この時点で自分では完全にすい臓がんの患者だという意識があった。淡々と暮らしながも、家政婦にはどう言えばいいのか決心がつかなかった。取り乱されては困る。話すのは状態がはっきりしてからにしようと思った。

 事態が大きく動いたのは9日月曜日だった。苦しいときの神頼み。ふと梼原四万川の竜王宮にお参りしようと思った。誰もいない境内で、これは何かの間違いであって欲しいと祈った。夕方帰宅すると病院から電話があり○○さんが連絡が欲しいとのこと。20日に相談することになっていたが、何だろうと思いながら電話をすると明日病院に来ることは出来ないかと言う。
 時間はとれるので火曜日9時に予約をいれた。この予定変更は何だろう。吉と出るか凶とでるか考えると不安だったがまな板の上の鯉になるしかなかった。
 火曜日、医者から告げられた言葉に耳を疑った。画像の詳しい分析をした結果ガンではないようだ、念のためにMRIをとりましょう、とのこと。ハァ??

 確かにすい臓がんとの断定されてはいなかった。かもしれませんね。と言うことしか聞いてはいない。すい臓がんだと思い込んで大騒ぎしたのは私の勝手である。これがまた逆転して右往左往することだってありうるだろう。ただこれを機会に今までの生活を改めていこうと考えていたのは事実である。
 糖尿病らしいと宣告を受けたのは一年前だった。はじめ7.9あったHbA1cが涙ぐましい努力の結果薬も飲まないで5.3まで下がったのだが、つい調子に乗って菓子パンなどを多食した結果6.7までリバウンドしてしまった。これはこれでまた自省することにしよう。
 この糖尿病定期血液検査を行なった6月上旬はそれ以外に歯科医、腎臓結石病後検診など病院に行く予定が目白押しであった。
 6月は病院月間だと思った。完全な健康体とは言いがたいが何とか元気で生きていることについて天に感謝をしながら毎日を過ごそう。

 17日MRIの検査結果を聞くために病院に行った。良性腫瘍と言うことなので気楽に構えていたが、やはり切らなければいけないようだ。部位は取りやすい場所にあると言われてその気になった。手術の日程などの準備のためにまた家政婦とともに行かなければならない。(6月18日)

 重い内容になったが私はそれほど苦になってはいない。心配ご無用。

 6月は猫月間

5月最後の日曜日、我が家に紙袋に入れられて目も開いていないへその緒がついたままの生きた子猫が三匹放り込まれていたことは以前書いたが、三日後そのうちの真ん中のメス猫は死亡した。  鶴島小学校の体育祭の日にちなんで、「タイ」「イク」「サイ(サイは滑舌の悪い家政婦が言いにくいということで後日「カイ」に改名した」と名づけた。来たときは100g前後だった体重は15日現在380gと成長をとげている。ただ開いているが目は見えているのかどうかは不明だ。
 あきらかに子猫を持ってきた人の行為は犯罪に匹敵する。まず不法侵入、不法投棄、動物愛護法違反等々あるがそれについてはすべて不問としよう。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/aigo.html

 猫が来た頃前後して突然水槽のメダカが大量死した。ヌマエビもかなり死んだ。友人は何か連鎖的なものを感じると言った。急激に気温が上がったころだったのでその影響があるのかも知れない。
 さらに驚くことが発生した。13日の金曜日(ありゃそうなんだ)夕方帰宅すると見知らぬ子猫が増えていた。姿は立派な猫で目もしっかり見えており歯も生えている。


 真相は不明だが家政婦の話では隣の家のひさしでカラスの攻撃を受けていたという。家政婦がカラスを追い払ったあとで溝に落下して口から血を流していたという。急いでクロダ先生に診てもらったが問題はなさそうだった。しかし姿は大人びているが「タイ」や「カイ」たちとそれほど年齢に違いはなさそうで、命あるものを捨てるほどの考えには至らなかった。おそらく母乳で育っているのだろう、哺乳瓶からのミルクを受け付けない。かと言って柔らかくした餌を口の中に押し込んでもすぐに吐き出してしまう。体重は300gと目の見えない猫よりも軽い。水さえも口にしないのでなんとか無理やりミルクを流し込んでいた。三日目になると少し口にするようになった。屋根の樋にいたから「トイ」と名づけようと思ったら、家政婦からそれは余りに哀れだと「イト」と名づけた。乳飲み子が一挙に三匹に増えてしまった。まだ自分で餌を食べる能力はないようだが、かなり気の強い猫のようだ。新入りに興味を持った「ガリ」は盛んににおいをかいでいたが、突然猫パンチを出した。「イト」とは一瞬ひるんだが尻尾を膨らませて防御体制をとった。野生児のたくましさを見た。


(3枚はイトちゃん。鼻の周りのカラスに襲われた傷跡が痛々しい)

 「タイ」と「カイ」は同じメロンの箱に入れている。「イト」は別なこれもメロンの箱に入れて上から思いものを置いてふたをしている。
ところがさらに問題が起きた。早朝ウォーキングから帰ってくると家政婦がひざの上に子猫を抱いている。「それ誰ぞ」と聞くと「知らん」との返事。冗談を言っているのかと思ったら、また新しい猫を拾ってきたらしい。どうも年恰好からすれば「イト」の姉妹と思われる子猫が庭の溝の中で昨夜から一晩中鳴いていたらしい。「ミゾ」と呼ぶのはかわいそうなので「ミミ」と名づけた。これもカラスの犠牲者なのだろうか口に怪我をして歯が折れていたらしい。ミミは怪我がひどく、顔の半分が腫れていた。身体の模様からイトちゃんの身内のようだ。(イトちゃんはその後「イトはん」と改名)

ミミと名付けた猫だったがオスだと判明した。「イトはん」に対して「ボン」と改名した。
「ボン」は顔の怪我がひどかったが何とか腫れもおさまった。イトはんが一番活発に動き回り、「ぼんちゃん」は消耗が激しく箱の中からあまり外に出ることはなかったが、元気になると顔もきれいになってきた。

目の下の傷跡が痛々しい「ボンちゃん」

 ほんとうに立て続けに問題が起こってしまう。先日厚木市で発生した父親から育児放棄をされて絶命した子供の事件が頭を離れなかった。この世の中で自分を守ってくれるはずの親から見捨てられてしまった子供の無念を思うと本当にやりきれない気持ちになる。しかも薄ら笑いを浮かべて記者会見をした親の次に子供を保護すべき立場の関係者の態度には吐き気を覚えた。
猫と人間では比重が違うだろうが、そう言う事件を知っていればこそ、守れる命を守っていかなければならないのだろうか。


(イトちゃんに比べると色具合で被写体には不向きかな。タイちゃんです)


内気な「カイちゃん」

それにしても一気に乳飲み子が四匹に増えた。これは大変である。猫用の粉ミルクがたちまちなくなってしまう。はやく里親を捜さなければいけない。

ワールドカップ・ブラジルでの模様が放送されている。マスコミが騒ぐほど私は熱中しない。甲子園の高校野球のほうが好きだ。
この過熱報道ぶりにふと次の言葉が浮かんだ。
「我田引水」「自画自賛」「取らぬタヌキの皮算用」
はい声を出して読みましょう。ゴロも良いようです。

 メダカが大量死して僅か一匹しかいなくなった水槽に、17日小さな糸くずのようなものがチラチラ動いているのを発見した。よく見るとメダカの稚魚である。新しい命が水槽のなかに生まれていた。ちょっとばかり嬉しくなった。(6月18日)
 


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