心機一転

新・私の独り言


↑これは終わったでがんす



 5月27日から三間の「畦地梅太郎記念美術館」の展示が「小林朝治」に替わった。
http://www.city.uwajima.ehime.jp/www/contents/1283996790015/html/common/55654be2010.html

 私はここの展示が替わる度にほとんど行くことにしている。何しろ自動車専用道は無料だし、入館料も65歳以上の高齢者は150円と嬉しい限りである。
 畦地梅太郎の作品は常設展としてあるが、時々内容が変わっているように思う。行くたびに悲しみを覚えるのだが何故か足を運びたくなる。
小林朝治については上のサイトでごらん頂きたい。私は彼の版画しか知らなかったが、油絵も味わい深い渋い色遣いのものが多い。ほとんどスモークがかかったような絵である。信州生まれの人の眼には宇和海の景色はどう写っていたのだろう。絵を見ながらふとそんな思いにかられた。

 この人の名前を聞くと何時も伯父のことを思い出す。越後生まれの伯父は私の一族では最高のインテリであった。苦学して京都帝大医学部を出て、伊予生まれの伯母とどういういきさつで知り合ったのかは謎なのだが、各地で勤務医をしたあと宇和島で開業医としての暮らしを始めるとこの地で最期を終えた。小さい頃に伯父の家に遊びに行った時、書架に「チボー家の人々」「静かなるドン」と言った書籍が並んでいたのを覚えている。子どもながらに高尚な本ばかりだと思っていた。私は未だに読んだことがないのだが、上林暁の「聖ヨハネ病院にて」では伯父が通行人Aとして実名で登場していると聞いた。

 私がこの美術館を訪れた時は何時も他に人がいない。静かなことは大変有り難いのだが、畦地梅太郎さんには申し訳ない気分になってしまう。
 残念なことだがこれが今の宇和島の現状なのだろう。
 生まれ故郷を去らざるを得ない、彼のもの悲しい少年時代の言葉をかみしめたあと、気を取り直して豊富な色彩を眺めて帰途につくのであった。

それにしても私は実に忘れっぽくなってしまった。本来であれば2月に行った時にアップする予定だったのだが、すっかり忘れていた。忘れっぽいだけではなくてものぐさでもある。



先月に戻る


新・独り言のトップ

TOP

これまでの独り言はここ
inserted by FC2 system