心機一転

新・私の独り言


また子猫がやってきた

 すい臓に発見された腫瘍(結果としてガンだった)の摘出手術をしてから1年が過ぎようとしている。まさに命拾いをした訳だが、今のところ転移もなく、体力も少し回復をしている。ある友人から私は生まれ変わったと言われた。確かにその通りなのかも知れないが、生まれ変わると言うのは簡単だが、実にしんどいことでもある。食事は基本的に糖質制限食にしているが、月に二回あるお講では普通の食事をとっている。血糖値は一時は下がっていたが、なにしろインシュリンを出す機能を持っている組織を切り取っているので結局糖尿病のための薬を服用する結果になった。食前30分の薬と直前の薬を飲み、食後に朝は三種類昼二種類夕飯後には四種類の薬を服用している。まるで朝から晩まで薬を飲んでばかりいるような気がする。救いは今のところ抗ガン剤を飲む必要がないと言うことだ。

 一番困ったことは記憶力が劣化したことだろう。認知症が出始めたのかも知れないが、私の回りに起こった出来事がその日の朝だったのか前日だったのか判らなくなることがある。三日坊主に近い状態であるが時間があれば一日の終わりに簡単なその日の出来事を日記に付けるように心掛けている。その時覚えていることを記録しているが、朝の出来事などは遥か昔のことのように感じられる。
体力を付ける為にできるだけ車を使わないで歩くことにした。腕立て伏せやダンベル運動なども始めた。

 腕立て伏せは長い間怖くてできなかった。思い切って身体をうつぶせにしたときは一回もできなかった。今は何とか15回まではできるようになった。5kgのダンベルも初めて持った時は二回で腕が動かなくなったが、今は連続して右手で50回左手で30回を日課にしている。ただ腹筋運動だけは怖くてまだ一度もしていない。

 先月徳島と山口から学生時代の友人が三人わざわざ宇和島まで来てくれた。手術する前には互いの等距離にあたる今治あたりで会おうと話していたのだが、今の私の体力では今治まで出かける自信がなく、無理を言って宇和島まで来てもらった。うち二人は互いの結婚式に出たこともあるので多少は最近の顔も想像できたが、40数年ぶりに会ったM君などは一瞬誰なのかと戸惑った。
彼らを城山に案内したとき、汗はかいたものの私は苦もなくトップで上ることができた。やはり日頃の鍛錬のたまものであろう。
宇和島も梅雨に入った。梅雨入り宣言のあった日こそ如何にも梅雨らしい天候であったが、翌日は抜けるような晴天だった。蒸し暑い日があるかと思えば、朝などストーブを付けなければいけないような肌寒い日が繰り返し、そのせいなのか体調が思わしくない。

 そんなある日また、目も見えないへその緒がついた猫の子を家政婦が拾ってきた。おまけに今度は五匹もいる。

 しかし家政婦を責めるわけにはいかない。その前に近所の人が家政婦を呼びに来た。家政婦は言われるままにその人の家の庭に入ると草むらの中に子猫が団子状態で固まっていたらしい。それを見捨てて行くほど冷酷ではない家政婦は仕方なく我が家に連れてきた。その人のせいでもない。こればかりは誰のせいだとはいえないだろう。しかし実際問題として困ったことになった。まるで1年前と似た状態になってきた。

 土曜日なので即座に獣医のクロダ先生のところに猫用の粉ミルクを買いにいった。ホッカイロも買ってきた。箱は昨年猫を育てたものが残っていたし、哺乳瓶や乳首も残っていた。昨年の経験は生きていた。家政婦は手慣れたものでミルクを与え始めた。五匹もいるといろいろな色の猫がいる。真っ白と真っ黒な猫が同じ親から生まれたとは信じられなかったが、それを同級生に話すと、「おまえはメンデルの法則を習わなかったのか」とけなされた。

 体重は軽いもので50g、大きいもので130gとばらつきがあった。ふと昨年の猫で満足に育つことのなかったケースを思い出した。見ただけで弱々しい猫もいた。案の定我が家に来て五日目で動かなくなった猫が出た。家政婦の話ではもう一匹弱々しい猫がいる。
 私は三匹以上いると見分けが付かない。大きく育っても里親捜しに苦労することだろう。


80gのこの子は気になる


 子猫が来てから「イト」と「ボン」が警戒を始めた。「イト」は子猫の入っている箱に対して威嚇のうなり声を発し、「ボン」は箱を見ると一目散に逃げた。箱の横を通らないと餌にありつけないので、箱を避けるように警戒しながら餌のところに行き、食べ終わると階下に行ってしまう。
 「ガリ」がはじめて「イト」「ボン」に対面した時も似たようなもので、いきなり軽く猫パンチを出した。しかしやがて「ガリ」はかいがいしく先輩猫として子供たちの世話を始めた。
 今回もやがて慣れてくることを願っている。

 去年と同じパターンだが、入院だけはもうご免だ。


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